独り分の路地は、ぎりぎりだけど一方通行ではない。 ちゃんとすれちがうことができる。 歩いてしか通れない。 そして静かだ。 喧騒は遠い。 故郷の山道がこんなふうだった。 ただ、違うのは喧騒どころか、蝉の大合唱の中を登っていた。 そして、やっぱりぎり…
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