深夜の紫陽花
深夜、いつもの帰り道、街燈の下、紫陽花が咲いていた。
花の部分は、解熱剤として効果があるらしい。
花の色が、咲いているあいだに変化するので「七変化」とも呼ばれるらしい。
6月も半ばを過ぎた。
ヒトを信じる、何かをわかちあうということの、ヨロコビとカナシミ、つまるところタイセツさを教わったような半年だった。
ここ数年、そういうことと腹の底から向き合う勇気が、自分の中になかった。
今、そんな気がする。
そういう状況がきたら、ヒトはピンでタイマンはらなければならない。
セケンの中、今、自分が信じていることを守るために。
紫陽花の七変化。