本音を云うと、誰かに殺される。
そのどこか誰かの意識の中で。
僕は幼い頃から、群れの中で、仲間の中で、意識は独り、孤独でいた。
楽しいふりをしていた。わかったふりをしていた。
わかったふりをしていると、最高学府に進めるということが、まずわかった、そしてそれは最高学府を出ても、セケンでは何の役に立たず、関係もないということが、セケンに出てわかった。
今も、意識は独り、孤独でいる。どんなにやさしい仲間に囲まれても。
どんな会話も文章だって、相手の意識の中では、落丁、乱丁、誤植、誤解、曲解、勘違い、誇張、矮小、読み落とし、聞き逃し、たくさんの溝が存在する。
でも本音を云い続けて、殺され続けようと思う。
本音は、ほんとうのおとと。書く。