大都市の地下鉄路線図のような、
潰れたビルの、むきだしの電気回線のような、
蔓がつくる交差と、まれな接点。
真似することのできない曲線をえがいた、その先。
道を歩くヒトと同じく、接点はまれで、すれちがうことがほとんどの、その先。
蔓は安心して成長できそうな、巻きつく先を365日探している。
ヒトは、蔓ほど出逢いを大切にしているだろうか。
そのまれな出逢いが、大きく生き方を変えるきっかけかもしれない。
ながくお互いに成長しあう、交流のはじまりかもしれないのに。
勿論、一瞬でおわりになる時もあるかもしれないけど。
けれども僕は、蔓のように、先を探し続けたい。