歩き出している君に、
あと31日の2020年に、
もう一度、故郷を飛び出した勇気と、抱いた夢を、
あの頃の曇り一つない、澄んだ瞳を、思い出して、
いつのまにか、頭にこびりついた権威や肩書や偏見や差別や誤解や認知の歪みに、
右往左往されない、媚びない、謙虚さは大事だけど、慇懃無礼にならない。
自由なたんぼとはたけと山中と琵琶湖で育んだ、感覚と肉体と行動様式を、
思い出して、勇気をもって、歩き出そう。
新しい出会いをもとう。
東京で20数年育てた頭でっかちの自分を、少し捨て去って、
不自由の自由の中で、挫折し、滅びていこう。
大人の事情や理屈や立場なんて、捨ててしまえ。
そのもっと奥に、そのもっと先に何かがある。
過去はもうたくさんだ。
郷愁を感じるのは、死後でいい。
マスメディアや本やWebにあることだけが、真に正しいなら、人間はみんな成功する。
けれど苦しみつづける人、哀しみにくれる人はいっこうに減らない。
家のドアをあけて、飛び出して、自分の足で歩いて行動して、どうかだ。
学べる大きなものは、行動したあとの自分の失敗や過ちの中にある。
足でかせぐ知識や経験こそが、本当に自分の骨身に身につく。
落日に胸をはって、滅びていこう。前向きに歩いて。
追記 友人八津弘幸さん脚本の『おちょやん』が今日からはじまります。
今夜は満月です。