明け方、日が昇る前が一番闇だ。
まだ小雨が降っている。
防水カメラを買ったはいいが、自分は合羽がないので、濡れていく。
企業面接以外、スーツを着たことがない。
49歳の今まで、そうして生きてきた。
この5年間非課税所得で働いて、生きのびてきた。
今年は久しぶりに課税となった。
最後の診察で、主治医からこんな言葉をもらった。
「病気はなりたくてなるわけではない。でも病人にはなるな」
大切な戒めだと思う。
病気だからできないわけではない。
自分はどうせ病気だから、という自己卑下がついてまわりがちだが、
精神疾患をもっている健常者だととらえれば、
何にだって挑戦できる。
挑戦する気持ちが萎えた時、
ヒトは病人として残りの人生をいきることになる。
そして自立しない。
森田療法に「恐怖突入」というのがあって、
自分で、例えば、通勤ラッシュの中に入れず、電車に乗れない自分を
思い切って乗ってしまえば、「なんだ、苦しいといってもこんなものか」
という療法がある。
挑戦してナンボだ。