僕の花鳥風月
桜もたしかにいい。
けれど、僕には僕の花鳥風月がある。
君に迷惑ばかりかけて。
僕は一生、僕だけの花鳥風月を探して歩く。
この世は、どこか仮住まいだ。
ふいと、振り向くと、今の自分の立ち位置が見える。
それが、写真には正直に現れる。
自分には何もなくて、過去を創りつづけるのが、僕の考える写真家だ。
その借りものの過去にも、意図せず未来がうつりこんでいることがある。
希望がうつりこんでいるときがある。