I have nothing to eat.
ここには僕の食べるものは何もない。
でも、ここにいたい。
Contact without words
今日、勤務の帰り、駅前でひとやすみしていたら、
なんだか冷たいものが手をのぼってきた。
しばらく手の上で、自由にさせて、後ろの草の上にそっと置いた。
二度と逢えないが、その数分間は、生きものとの交流だった。
言葉なきふれあいの大切さをあらためて感じた。
今夜はやさしい気持ちで眠れる。
そして明日は、今日とは違う自分だ。
Corn on the planter, alcoholism
「アディクションを治療対象とみる専門職のあいだでは、アルコールや薬といった嗜癖対象をやめて社会へ復帰するのが、回復だと考えるのが一般的です。(中略)しかし、この本に登場するヒトたちの「よくなること=回復」は、少し違うように感じられます。アルコールや薬などアディクションは止まらないままであっても、たしかによくなっている。よくなっていくとは、仕事、お金、社会的地位など”なにか”を手に入れるといった上昇していくことではないと思います。
むしろ、自分がさまざまなものへのめり込みながら逃れようとしたこと、忘れようとしたことを、なかったことにしないでほしいのです」
『その後の不自由―「嵐」のあとの女性たち』
昨日、ある方から教わった書籍からの引用です。
僕もかつて、朝起きてまずお酒、眠りにつくまでお酒、ある時は働きながら、ある時は無職になりながら、お酒に溺れていたので、印象に残りました。
たくさんのヒトに迷惑をかけ、傷つけてきました。多くのものを失いました。
今も気持ちだけは強くありますが、それを償うことなんて、たとえ200歳まで生きれても、無理です。言葉ではなく、行動で、身の丈で、返しつづけるしかありません。
友人も、たくさんお酒で亡くしたり、消息不明になりました。
哀しい、悔しい、やるせない思いもしました。
けれど逆に、あの時期、お酒に溺れなかったら、僕は今まで生きてこれなかったかもしれません。
今日もただ呑まないだけです。明日のことはわかりません。
お酒そのものは、本来いいものです。
プランターに玉蜀黍。
少し、プランターが小さく浅いような気がします。
気のせいかな。
Why are you here?
Why are you here?
それを尋ねられて、ツラツラと言語化して、理由を答えられるくらいなら、
わざわざ毎日、写真なんか撮ってない。
どうしてか、わからないから、ファインダーをのぞいて、シャッターを押している。
Rainy season dance
梅雨の雨舞台に舞った紫陽花が、
次の公演を待っている。
紫陽花はニンゲンみたいに「自分らしさ」なんて傲慢なことは考えない。
生きるために舞うだけだと思う。
Experience cannot be an experience unless it is kept alive
体験は、今とこれからに活かし続けられ、日々変化し続けることによって、
はじめていきた経験となる。
今とこれからに活かせない体験談は、
もう忘れてもいいアナタ自身だけの、過去の思い出話だ。
ヒトに話す必要もない。
聴いてるヒトも、その時間がもったいない。
聴いていも、自分が成長できないなと思ったら、さっさとその場を離れればいい。
体験談を、自分に酔いしれて話している誰かと、
アナタはまったくちがうニンゲンで、ちがう道をすすむ。すすむべきだ。
最近、そう思う。
Lonely old man and cactus
休日の人影まばらな、夕暮れのビジネス街を独り歩く老人。
あなたが、日本の敗戦からの復興をささえてくれた。
胸をはってほしい。
日本は戦後50年以上かけて人口が倍になり、今後50年で半分になるそうだ。
新型コロナの死者が現在1万5千人程度、
ところがガン患者は毎年26万人以上死んでいる。
現在、末期ガン患者は死期を告知される。
今日も自分の死期を知ってながら新しい朝を迎えたヒトが、
この島国の中にたくさんいる。
自殺は、ある側面からみれば、一日でも生きのびたかったヒトへのボウトクだ。
Grass killing
昨日まで活き活きとしていた草たちが、
突然車のボンネットにさらし首にされていた。
喰うならいい。
肥やしにするならいい。
命がつながるから。
清掃車にほおりんこんでもらうだけなら、やめてほしい。
BGM 『脱線』 Yellow Studs
It's itchy on the back of my ears when I keep listening to the latest camera technology
カメラの最新技術の話ばかり、読んだり聞いていると、耳の裏がかゆくなる、
と犬が全身で教えてくれた。
撮るのにとくに必要ない。
レクサスでもカブでも自転車でも、みんなイオンやドン・キホーテや百均に行くなら、一緒だ。
それより、新機能ばかり話すあんた、最近、写真、撮ってったっけ。
BGM 『人間だった』 羊文学
Our profane song
現場に行かなければあじわえない何かが、たくさんある。
なった本人たちしかわからない心情は、電話やメールやLINEでは伝えきれない。
二次資料の文献にとりくみ、机上の空論に一喜一憂しているくらいなら、
一度とならず、何度も何度も現場へ足を運べば、いい。
そして空を見上げて、胸いっぱい現場の空気を吸い込めばいい。
現場で痛い目にあわなければ、孤独をあじあわなければ、
現場の一次資料のど真ん中、で茫然と立ちつくさなければ、
わからない、言語化できない何かがある。
今まで知ることのなかった、ヒトのアタタカミを肌で感じることがある。
僕ら無名の俗物の歌が流れる。
それは、はかないからこそ、美しい。
BGM 『光あつめておいでよ』 JYOCHO
A boy who plays alone all the time
燃えつきなかった何か。
曇り空の下、ひとりぼっちの少年。
GAMEの中にはトモダチがいるかもしれない。
それは、わからない。
最近、理解する、しないが大切ではなく、
何か感じる、何も感じないほうが大切に思える。
明日の天気予報は、大阪一日、雨だ。
小さな玉ねぎのトナリで
九段下ではない、溝に昨日落ちていた玉ねぎが、
優しいヒトに拾われて、棲みかをみつけていた。
小さな命が誇らしげに、ちんまりと。
15分前に階下に降りて、10分前に撮影。
僕も、棲みかにもどった。
玉ねぎとペンフレンドにはなれない、かな。
どうだろう。
僕は右でも左でもないから。
BGM 『Let yourself go,Let myself go』 Dragon Ash