2004-01-01から1年間の記事一覧

1995年8月

関西国際空港イナゴ大発生近鉄、鈴木監督リタイヤ大リーグ、野茂英雄十勝

Just turn it on, please

1995年・旧稿です。 『スネアテスネア』 ホームを無視して通りすぎる 貨物列車を見ていると 白いコンテナの下の方の札に 爆薬と書いてあって驚いたたんたかたん たんたかたん スネアテスネアの音が聞こえる郵便局のあるよつかどに スネアがいつのまにか置い…

ハバネロ-1995年・旧稿です。

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比婆山へ

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『やまのポラロウプド』先輩カメラマンのヤギのヲフラが昼間教えてくれた ポラロウプドという新式のフィルムがあって その場で現像されて画像が浮かび上がるそうだ 90秒でゆっくりと画像が出てくるそうだ …

墓石が倒される事件

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『きなくさパンダ』ころころと笑うポスト ミキキする笹の葉 赤い色はこの家の 何かをつなげた赤い色 くわえたとたん放りだして 口にあわないと笑ったパンダ 燃えさかる古タイヤのやまに飛び込み もっと深…

靴磨きの思い出

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『シングルパイプビーム』シングルパイプビームは やまの中腹をぶち抜いた通りだ やまにスウパプカーが流行った時に オサのガラジがつくってくれた 今は臭いといって誰もスウパプカーに乗らないので 歩き…

当時、アステル。昔、ラスカル。

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『山のPHS』山の中で考えた どこまで登ろうか 二日酔いの頭で突然思いついただけで もうすぐ日は暮れそうだった この山は去年も歩いたけれど どこまで登ったかは憶えていなかった 何年も頂上までは登って…

普請場は

(1999年・旧稿です) 『20ページをあけ』 久しぶりにひらいた本の 鉛筆書きの濃さで福井の海を思いだした あかいあかいあかいあかいなかの黒い線 民宿ライン ガムテープだらけの浮輪 忘れていた おばあちゃんもおとうちゃんもおかあちゃんもいもうとも 濃い…

かわいいまなこの子どもに出会った次の日の朝

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『みつくりやまヒコーキ』 みつくりやまのむこうがわに 行ったことがあるかい こましゃくれた子どもに聞かれて僕は 自分の持ってきた紙ヒコーキがみすぼらしく思えた 理由もなく 僕は紙ヒコーキのおしりを…

悪い理論より悪い材料が怖い ダーウィン

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『みよういど洗濯機』みようみまねで みやこをあるき みのむしのあえぎの どろどろを知る やまのみやこの井戸を憶える人の あえぎの声は路上に横たわる ふとんにくるまり踊り続ける ローズマリーは西瓜を…

存在するよきものはすべて独創の結果である ジョン・S・ミル

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『きこりのバリン』きこりのバリンは居酒屋でひとりと気づく わやわやがいがいのまっただなかで 一瞬ピキンと静かになった きこりのバリンは杯を上げ 目の前に誰もいないのを知った たくさん顔は並んでい…

明治は遠くなりにけり

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ひも』ひもをつたってこの林についた くもの巣にひっかかって気がついた レンタル客のカウンターに 4つ置かれたビデオの中に 俺の大好きなパッケージが見えた そりゃあ俺が涙を流した あのさみしい日に…

何百年もまえに、すでにかかれていたことから

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『雨落ち』雨落ちの音ひびく ぐったぐたのぐしゃぐしゃ 電気毛布でやな汗かいて 飛び起きた真夜中の坑夫 ただ、雨落ちの音を聞いた 人の声でなくてよかった、ほんまに 雨落ちの音は二階の住人の腋の下を流…

新札、明日発行

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『な、んのこと』こ、だまはそびえたつクラッチの峰のレバーを下げると聞こえる レ、バーはゐからをまで12個あって か、なしくてたまらなくなったひとが ら、んだむにレバーを選び力いっぱい下げる の、 …

恋に上下の隔て無し

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ボイルオーバー』バイバイした二人の少女 ボイルオーバーした蒸し暑い夜 ドキュメンタオンタバイバイ 馬鹿騒ぎのヒヒインクウウン すらすらしゃべるまやかしの蝶 蝶うざったい夏のロマンスカー バイバイ…

傾蓋、旧の如し

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ローズマリー』自在鉤のついたローズマリーは 多くのものにひっかっかる 男達は歌をがなりたて ローズマリーを探しながら歩くうのほらようい国道からそれるのは簡単ようい えのほらええいあぜ道を逆行す…

ローザルクセンブルグ

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『蜘蛛そりつど』やまのふもとの大きな屋敷の そりつどの君は蜘蛛愛づる君で 部屋中に蜘蛛をかう 蜘蛛の糸はあらゆるものにつながり 新月の夜に銀色に輝く そりつどは夜には麦わら帽子に防虫網を持ち 街燈…

新潟で大地震

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ドマテフの歌』川沿いに歩くとドマテフの祠が右を向いていた ヒッコはやまに行くときはこの道をいつも通るが ドマテフの祠が右を向くのははじめて見た ヒッコは祠が右にずれたあとにできた 黒い土のずれ…

中国の鳥の化石

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『サナイケイト』サナイはいつも左手を腹の上でゆらゆらさせていた そういうふうに僕には見えた 軽トラックの荷台で揺られる サナイはやま一番の羊飼いだ サナイの羊はよい毛がとれるので 本場ミノカノの…

台風23号から24号

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『椿自転車』ぐらぐらした椿の木の下には 自転車の骨が埋まってる 使い古した線路を八本並べて 僕らは静かに骨になった自転車を置く 親戚一同で土をかける憧れて買った18段変速のサイクリング自転車 1段と…

台風23号

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ミララの実』 道祖神のマルじいさんは立ち木の裏で 黄色い少女の泣いているのを見て 足下に積んである石をつかんで投げた その石は山のふもとの忘れ去られた用水池に落ち そこに棲んでいるグマコの尻尾…

台風銀座

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『さもありなんと、アルヒトがいう』 さもありなんの夜 アルヒトが名付けた夜 ゆれうごく地すれすれの葉に雨が落ちる 押しボタン信号に変わる時間 3分待って車は通らなかった バルト海のように大きな黒い…

ソフトバンクダイエーホークス

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ハラカラ手を出して』 南北線の終電を乗り過ごすと南の島にでる 赤羽岩淵を過ぎると終電だけは車庫に向かわず 南の島に最後の運行をする ながいながいチューブを通って 地面に横たわる土地に出る駒込で…

箕作山 

『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『コラプとトビウヲとにんにく』 こういう少うし寒くなった日の酒のあてには コラプのつくるにんにくのしょうゆ漬けがうまい 彼は雨の日も風の日も ヨコバの海へトビウヲをとりに行く そしてトビウヲの羽…

空が白いです。

『小さなおみせ』(1995年5月・旧稿です) 江古田に住んでみて、小さなおみせのことを考えるようになりました。コンビニでもなく、ス−パ−でもなく、ディスカウントストアでもなく、売り場面積も狭く看板も古いただの小さなおみせです。つまり、カタカナでは…

10月9日

『501』 (1999年9月・旧稿です) 地元に帰るとかならず行く店に501というお店があります。3年前くらいに地元の友達が教えてくれたお店です。友達は常連らしく、「こんばんわあ」と気の抜けた声で言い、やおらに靴を脱ぎ始めました。よく見るとたたきにお客さ…

足の指がなんとなく地面を感じているあいだは

( 1995.2.6 旧稿 )です 白紙という名の日記 ナマステ 日記を書こうと思いました。 しかし、続けていくことが出来ないのも分かっていました。根気が無いといわれればそのとおりでやっぱり根気が無いのです。一人で続けられないので二人で注意しあって日記を…

ええと、

これ から の 想像もつかないようなことは 書けません。 新米食べさせていただきました。