2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『な、んのこと』こ、だまはそびえたつクラッチの峰のレバーを下げると聞こえる レ、バーはゐからをまで12個あって か、なしくてたまらなくなったひとが ら、んだむにレバーを選び力いっぱい下げる の、 …
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ボイルオーバー』バイバイした二人の少女 ボイルオーバーした蒸し暑い夜 ドキュメンタオンタバイバイ 馬鹿騒ぎのヒヒインクウウン すらすらしゃべるまやかしの蝶 蝶うざったい夏のロマンスカー バイバイ…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ローズマリー』自在鉤のついたローズマリーは 多くのものにひっかっかる 男達は歌をがなりたて ローズマリーを探しながら歩くうのほらようい国道からそれるのは簡単ようい えのほらええいあぜ道を逆行す…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『蜘蛛そりつど』やまのふもとの大きな屋敷の そりつどの君は蜘蛛愛づる君で 部屋中に蜘蛛をかう 蜘蛛の糸はあらゆるものにつながり 新月の夜に銀色に輝く そりつどは夜には麦わら帽子に防虫網を持ち 街燈…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ドマテフの歌』川沿いに歩くとドマテフの祠が右を向いていた ヒッコはやまに行くときはこの道をいつも通るが ドマテフの祠が右を向くのははじめて見た ヒッコは祠が右にずれたあとにできた 黒い土のずれ…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『サナイケイト』サナイはいつも左手を腹の上でゆらゆらさせていた そういうふうに僕には見えた 軽トラックの荷台で揺られる サナイはやま一番の羊飼いだ サナイの羊はよい毛がとれるので 本場ミノカノの…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『椿自転車』ぐらぐらした椿の木の下には 自転車の骨が埋まってる 使い古した線路を八本並べて 僕らは静かに骨になった自転車を置く 親戚一同で土をかける憧れて買った18段変速のサイクリング自転車 1段と…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ミララの実』 道祖神のマルじいさんは立ち木の裏で 黄色い少女の泣いているのを見て 足下に積んである石をつかんで投げた その石は山のふもとの忘れ去られた用水池に落ち そこに棲んでいるグマコの尻尾…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『さもありなんと、アルヒトがいう』 さもありなんの夜 アルヒトが名付けた夜 ゆれうごく地すれすれの葉に雨が落ちる 押しボタン信号に変わる時間 3分待って車は通らなかった バルト海のように大きな黒い…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『ハラカラ手を出して』 南北線の終電を乗り過ごすと南の島にでる 赤羽岩淵を過ぎると終電だけは車庫に向かわず 南の島に最後の運行をする ながいながいチューブを通って 地面に横たわる土地に出る駒込で…
『みつくりやまヒコーキ』より (1998年・旧稿です) 『コラプとトビウヲとにんにく』 こういう少うし寒くなった日の酒のあてには コラプのつくるにんにくのしょうゆ漬けがうまい 彼は雨の日も風の日も ヨコバの海へトビウヲをとりに行く そしてトビウヲの羽…
『小さなおみせ』(1995年5月・旧稿です) 江古田に住んでみて、小さなおみせのことを考えるようになりました。コンビニでもなく、ス−パ−でもなく、ディスカウントストアでもなく、売り場面積も狭く看板も古いただの小さなおみせです。つまり、カタカナでは…
『501』 (1999年9月・旧稿です) 地元に帰るとかならず行く店に501というお店があります。3年前くらいに地元の友達が教えてくれたお店です。友達は常連らしく、「こんばんわあ」と気の抜けた声で言い、やおらに靴を脱ぎ始めました。よく見るとたたきにお客さ…
( 1995.2.6 旧稿 )です 白紙という名の日記 ナマステ 日記を書こうと思いました。 しかし、続けていくことが出来ないのも分かっていました。根気が無いといわれればそのとおりでやっぱり根気が無いのです。一人で続けられないので二人で注意しあって日記を…
これ から の 想像もつかないようなことは 書けません。 新米食べさせていただきました。