2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

復活の日

2020年8月最後の日。

くさいきれ の なかで 2020 stage 1

くさいきれ の なかで いきている いかされている その ちからづよさ と やさしさ の なかで くさいきれ ぼくは いきが できる はれのひも あめのひも すぎさる なつ の くさいきれ だから ひとり じゃ ないよ たとえ いっとき かれても かれていっても また…

一匹狼、瑞々しく茂る群れ、枯朽ちてく群れ、

連れてこられた一匹狼、水があわずに半ば枯れて。 見下ろす大地は、スーパーマーケットの駐車場。 終の棲家からの景観は、コンクリートの壁とアスファルトの塊。 2020残暑、元気に生い茂り、フェンスと三角コーンに厳重に守られた群れ。 過保護に彩られた無…

草と機械の庭 *補足あり

二つのシステムが庭という空間で、共存する。 または共生することが永続的におこなわれれば、いいのだけれど。 哀しいかな、機械は任務を終えれば去っていき、 機械が去るべき時期を逸すると、草は枯れていく。 草がやさしさをしめして、機械をつつみこんで…

二草一生

夏の夕陽 2020の一緒の時代に生えてよかったね。 一緒に枯れていけるね。 あと、何回ケンカ、ケンカできるかなあ。 さあ。わかんない。 このあと、すぐに日は暮れた

薬の箱、裏の注意書きに、小さくちゃんと書いてある。

悲観して深刻になること *長期連用はおやめください。 別れたヒトのことを考えるコト *長期連用はおやめください。 誤解でヒトを恨みつづけること *長期連用はおやめください。 ヒトを羨みつづけること *長期連用はおやめください。 スマホに右往左往さ…

AVEC 2020 Grass Minimum Lot

この放置自転車だけは回収しないでほしい。 この草は刈りとらないでほしい。 自転車と草は、すでにお互いあいかたとして、台詞無し、暗転無しの街の同じ舞台のうえにいる。 真夏の炎天下をともにあじわい、風と排気ガスにつつまれ、激しい夕立には肩をよせあ…

あかつき はしご とびら

あかつきのとびら 自分でひらかなければ、ひらかない。 ひらかなければ、またいつもの、だれそかれがやってくる。 だれしもが、みあげる、あかつきのとびら

ルート2457

立ち枯れそうな木と 錆びついたパイプ。 誰もが今この瞬間、自分の中と手の中にあるものだけで、せいいっぱい生き抜かなければならない。 無いものを空想してぼんやり手も動かさず、あてにしてもせんがない。 同じことのくりかえしのようでも、確実に何かは…

本日、早朝、老兵は黙って去った。

ヒサシのない、交換されたLED信号ってあじわいがない。 狭いベランダの、唯一の景観がスカスカになった。 地方の全ての、交差点や三叉路がこれからあじけなくなっていく。 それにも、慣れるか、ギリ昭和(キュウソネコカミ)。 いきなりベランダ越しに、寝起…

20200815 正

大工の祖父がビルマで死んで76年。 遺体も何もまったく残ってなくて、戦死と書かれた紙きれ一枚。 僕は「正三」の正の字を名前にもらった。

大阪府大阪市アメリカ

大阪市内でアメリカをみつけた。 電車で行けた。たった20分くらいだった。 改札は通ったが、税関は通らなかった。 けれども、空き家だった。 とくに、残念でもなかったけど。

ノーモア ナガサキ

宅地分譲の空き地、今年の長い梅雨でうまれた池が、とうとうすべて干上がった。 地表から地中へとの裂け目の音、そのリズムが聞こえるような気がする。

半分自由の夏

来し方行く末をどちらにとらえるかで、 少年と少女の行く末は、 大きく弧をえがいて変わっていく。 どんな結果になろうとも、 答えや選択肢は無数にあるのに、 セケンのくだらない白黒思考が、二者択一を君におしつける。 うかうかしていると、白も黒もすぐ…

anabolism

憧れた草叢になろうとしている、原付オートバイ。 自転車があとにつづく。 アパートの軒先で、けっしてかなわない夢がつづく。 それでも、やさしい草叢につつまれた原付オートバイは幸せだ。 同化する希望を捨てす、今日一日を過ごす。 孤独でないということ…

ノーモア ヒロシマ

原爆投下から75年。 セケンでは、あきらめずくりかえすべきことと、 二度と、くりかえしてはならないことがある。 語りて、なんとしてでも長生きしてほしい。

1+1=∞

潰れたスーパーの横の坂道を あなたは毎朝下っていく。 生活と自己実現のために。 ヒトリとヒトリの出会いは、食費がフタリブンになることではい。 生活と自己実現のために無限の可能性をもつ。 そう信じつづけたい。 明日、突然何がおきるか、今日の僕らは…

Yours

ソーシャルディスタンス、 嫌な言葉だ。 今日、大阪、真夏日。

昨夜登っていたこいつをみた。今朝になったらぬけがらだった。

昨夜までは、草を登っていたのをみていた。 今朝になったら、無事にぬけがらになっていた。 この公園には、いつも20数個くらいはぬけがらをみる。 土の中で長い間生きて、 出てきた思ったら、つかのま鳴いて死んでいく。 打ち上げ花火か、 一発芸人か、 そん…

さみしさのむこうがわ

ホームの下からホームを覗くと、 孤独が両手で鞄をさげて、 通過した準急をみていた。 8月最初の日。 一日新型コロナ感染者数更新。

曲がれないトラック

「ええ、後ろ下がると当たります。前にもフェンスです。曲がり切れなくてね、どうしてもうごけんのですわ」 「駅前です。他の車が通れんなってもうてるさかい、助けてほしいんですわ」 同情するが、仕事とはいえ、無茶な道を通るもんだ。 このあと警察が来た…