アサガオのヨコガオ

朝顔 横顔 高槻 公園 六月 梅雨の晴れ間

 

牛蛙の鳴き声を聴きながら、

梅雨の晴れ間、束の間の曇り空の下、アサガオのヨコガオを見ていた。

「花と子どもを撮るようになったら、終わりだよ」と、昔、大学の偉い誰かが云っていた。

僕はそうは思わない。

「肩書きと権威のぶらさがり健康器だけで生きるようになったら、終わりだよ」

僕はそう思う。

 

何と呼ばれるかなのかというよりも、

何をして走り続けているかが、僕の会いたいヒト。

そういうヒトのヨコガオを観ていたい。

 

権威のマショウメンのカオは、ときどき嘘をつく。

日本のすべての国民に一律10万円というが、

住所不定のヒトはもらえないそうだ。

車で暮らすヒトや路上生活者はもらえない。

豪邸で暮らす六人の家には60万円。

 

牛蛙はときどき頼もしく共鳴する。

それぞれの名前すらないが。

アサガオのヨコガオは美しい。