2020-01-01から1年間の記事一覧

たちどまらないと みえない あたりまえのようで そうではないもの

数秒間~100年間のどれかはかってだけど たちどまらないと みえない あたりまえのようで そうではないもの

2020年 おそらく 最後の 蝉の抜け殻

おそらく今年最後であろう、蝉の抜け殻をみた。 斜めにのびた枝に、力強くしがみついていた。 彼の孵化は、決して遅くはない。 とまり木の彼の背中を、色とりどりの落ち葉が舞っていく。 最終楽章は幾度もくりかえされる。 何かがここで終わって、何処かで何…

Wi-Fi、ええトンデマス

空缶、吸殻、ええオチテマス。

本日という過去と、未来が写って 僕自身も写って 立冬

雨上がりの大阪で、立冬をむかえて まだ6年目の大阪は、行ったことのない場所がたくさんある。 20数年いた、東京、埼玉、千葉だって行ったことのない場所がたくさんある。 年老いて。脚が動かなくなるまで、行ったことない場所をどんどん歩こう。 立ちつく…

タチツクススマホ、イキイキとしたGrass

そのうち、みんな、昼間からLEDに照らされる。 信じられるのはヒトとヒトとアイとアイと、キーボードとマウスとタッチペンとユビサキと、モニタに映ったダレカとボタンだけ。 けれど、最後にアクセスするのは自然のGrass。

体温 陽と陰

昨夜のひざまくらを僕は一生わすれない。 もうすぐ夜が明ける。 昨日とは違う新しい今日がはじまる。 BGM 「体温」宇宙コンビニ

タワータチションマンション

師走がちかづく。 都市部に、自然生態系をとりもどすのには、ビル群や大きな商店街に、 一部でいいから、小さなビオトープをたくさんつくればいい。 今は亡き義父も喜ぶだろう。 空の補虫網を、寂しくかついで帰る少年もいなくなる、 スイッチやプレイステー…

たんぽぽと まつぼっくりと コンクリートをおしのけた、誇り高き切り刻まれた小さな木の根 

溝の苔の道は、ながくながくつづいていた。 千里のながさとまではいかないが、存在したのは千里。 かつては知らない。 前の万博の頃、僕はうまれたから。 次の万博も僕は知らない。 きっと行かないから。 ニュータウンって名前つけなきゃいいのに、 日本列島…

植木鉢 20201101

何のための植木鉢か。 草の道はつづく。

欲 ヒト・モノ・フウケイ・ソノタ

いつもいつも欲が、満たされて、手に入るかどうかはわからない。 けれど、ヒトやモノやフウケイを、写真に残すことはできる。 部屋の壁にはることはできる。 スマートフォンの待ち受け画面にすることはできる。 カメラは、肖像を大衆のものにした。 僕のもの…

最初の一葉 最後の枝

路上の野草は、場所にかかわらず、意外と元気なことが、多い。 軒先の大事そうに植えられた、鉢植えはほっとかれると、ほとんど枯れそうになっているか、腐っている。 鉢だけが変わらず立派だ。 今は、言葉たらずで、説明できないが、なんとなくそんな気がす…

ジャンクションとギアチェンジ 

完全にやり直しがきかない、という事柄は、あきらめなければ、自分が思っているよりは、意外と少ない。 生きてさえいれば。 怠けごころで、楽なほうを選んだつもりが、立ち向かってみると、返って苦難の連続だったりする。 過去のことに、逃げ込む癖がつくと…

GET THE GLORY

路地裏から路地裏を歩くと、 ヨソイキではない、ハレとケで云えば、ケの剥き出しのヒトとヒトの生活が、 ときどき、かいまみえる。 幹線道路や、自動車がどかどか入ってこれない、その路地裏だけの場の空気。 そのときだけの、かすかなざわめき、またはしん…

アノニマス、アノニマスにめぐり逢い。

アノニマス、 アノニマスにめぐり逢い、 アノニマスの自由と、 久しぶりに空を見上げ、空の高さが、まったくわからない自分を喜ぶ。 名称未設定の朝と夜。 名称未設定のささやかな幸せ。 アノニマス、無色透明の、決して卑屈じゃない謙虚さ。 活きている。

秒刻み

1秒に満たない、シャッタースピードが切られ、その静止画が、 永い永い、栄枯盛衰をみせつける。 カメラは、残酷なものともいえる。

セロトニンカメラ

サボテンは倒れても再生した。 排気ガスに始終さらされながら。 独り座り込むおじさんの憂いも、彼女のもの悲しさも、いつかは消える。 そう思いたい。

ロスタイム5分

時は鐘なり。 稀に金なり。 柿喰え烏よ。 ヒトの思いやりや優しさは、あまりにもありがたく、今は言葉にならない。

レイン・ライン レイン・マン

雨のあとに、残った、 葉の上の水玉のきわのことを、17世紀後半のポルトガルから、レイン・ラインと呼びはじめた。 ということを、勝手に今、独り決めて、麦茶を呑んでいる。 ダスティン・ホフマンさんとは、とくに遠い親戚でもなんでもない。 年賀状のやり…

脳挫傷後遺症

脳挫傷を負って、意識不明、呼吸停止になっても、 今僕が生きているのは、 たまさか、その時期、ターミナルケアの、閉鎖病棟勤務中だったからだ。 路上じゃあ、確実に死んでいる。 運だけじゃかたづけられない、瞬間が、日々の中には必ずある。 今、僕が君に…

観覧車とメリーゴーランド

たった一度きりの長いようで短い人生だから、 僕は君と、観覧車とメリーゴーランドに乗り続けたい。 縦にも横にもぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回って、 めまぐるしく楽しく苦しく絶え間なく、四方八方を巡って年月を重ねたい。 僕は君と、ゴンドラ…

夜草と夜想の影 陽がのぼるまで evergreen

花が不燃ごみとともに、捨てられた路上。 側溝の網目を、くぐれない不運な夜草。 誰も眼もくれず、スタスタと通り過ぎていくが、夜草が今夜も花を咲かせている。 日々、声もだせず、動くこともできず、静かに、たえまなく根を、枝葉をのばしていく。 ただ、…

オリアイの境界線

生と死のオリアイの境界線 富と貧のオリアイの境界線 君と僕のオリアイの境界線 風と土のオリアイの境界線 水と土のオリアイの境界線 石と土のオリアイの境界線 時と陽のオリアイの境界線 眼と口のオリアイの境界線 草と土のオリアイの境界線 草と家のオリア…

草とコンクリートとアスファルトの片隅で ア、秋

溝のきわを歩く毎日 貴方が傍にいなくなってからも、傍に戻ってきてくれても マスク越しの恋 マスク越しの口論 マスク越しの和解 安心なんて無くなってしまった毎日 貴方が傍にいなくなってからも、傍に戻ってきてくれても マスク越しの叫び声 マスク越しの…

写・楽・せ・い

写楽は、たった10ヶ月活動して、画業をやめ、忽然と姿を消したらしい。 いろんな草の生え方、枯れ方があるように、 いろんな生き方がある。 どうか、自分で自分をせばめるのはやめよう。 歩いてナンボ。

Start 20201012 写真家として生きる。

再び、カメラのシャッターをきるようになって、1年がたつ。 それまでの約5年間ほど、いろいろあって、まったくカメラを手にしなかった。 勿論、写真も1枚も無い。 それが、あくまで僕の場合には、結果的によかった。 今はたまたま、撮影もする職場にいる…

花屋の店先にならぶ昼の花 路上で踏みつけられた夜の草

街燈の下、青々としている。 凛として夜明けを待っている。 あるがままに生きる、身の丈を知っている。

レンズ 絞り開放 または二絞り

10月10日の、49歳の誕生日は偏頭痛で過ごし、偏頭痛で、終わりました。 台風の気圧の変化のせいかもしれません。 お祝いの言葉を頂き、本当にありがとうございます。 この場をかりて、また折をみて、御礼申し上げ申し上げます。 この一年も草葉の影をカメラ…

48+1+草

あと数時間で49歳になる。 台風14号もくる。 雨が降りつづけている。 風はこれからだろう。 日々、刻々と周囲の状況は変わっていく。 街も、ヒトも、自然も。 自分が想像しているより、もっともっと早いスピードで。 いつもそのスピードに乗っかろうと、焦る…

蔓線

大都市の地下鉄路線図のような、 潰れたビルの、むきだしの電気回線のような、 蔓がつくる交差と、まれな接点。 真似することのできない曲線をえがいた、その先。 道を歩くヒトと同じく、接点はまれで、すれちがうことがほとんどの、その先。 蔓は安心して成…

茎と生

茎が折れて、川の流れに葉をさらしても、みずみずしい淡い緑の葉をつけて、 生きている。 痛みをわかちあえる、同種の草はすぐ近くにはいない。 ゴミだらけのドブ川の水面。 まだ生きているという、威厳と誇りをもちつづける草、 ただ、その草をつつみこんで…